

八畳本勝手の茶室です
最近では珍しくなった
本格的な日本建築の技が鏤められています
茶の湯に興味のない方にも一見の価値があります




約一間の床の間を備えています
聚楽土を用いた左官仕上げ
畳床、溜塗の床框
床柱は北山杉の天然絞り丸太
花釘(花折釘、無双釘、柳釘、釣花入用蛭釘)も揃っています



使い勝手のよい水屋が隣接しています
可動式の水屋洞庫を挟んでキッチンとつながり
茶事のときには重宝します


非日常の茶室空間へと誘う廊下
聚楽土の壁の手触り
足に触れる檜の板の滑らかさが
茶室に向う心を鎮めます



寄付待合で茶室に入る前に身支度を整えます
手荷物棚を備え、待合掛けもかけられます
細部のこだわりもお見逃しなく



正式な茶事もして頂けるよう蹲踞を備えました
低い姿勢で手水を使い
茶室に入る前に身を清めます
ここにも小さなこだわりが



内露地と外露地を隔てる枝折戸
その先には腰掛待合があります
雨風を気にしない全天候型の露地です


釣釜もお楽しみ頂けます
高層の建物のため熱源は電熱器になりますが
炉に灰を入れて炭手前もして頂けます


大炉を切りました
裏千家に固有のものですが
逆勝手のお点前ができます